千葉県旭市のお客様から、2階の和室を中学生のお孫さんのお部屋にするための工事のご依頼をいただきました。
これまで2階の和室はおばあさまが大切にお使いになっていたのですが、階段の昇り降りが辛くなってきたとのことで、1階のお部屋へ移られました。空いた和室を、今度は中学生の男のお孫さんがお使いになるということで、今回のリフォームのお話となりました。
目次
1. ご家族それぞれのご希望
2. ワラ床・天然い草から新建材床・和紙カラー畳へ
3. 真ん中と周りで色違い!白×黒のアクセント
4. ご家族みなさまが大満足の仕上がりに
5. まとめ
1. ご家族それぞれのご希望
打合せに伺ったところ、中学生のお孫さんはフローリングのお部屋をご希望でした。やはり今どきの男の子からすると、和室よりも洋室の方がイメージしやすいのかもしれません。
一方、お父様は「せっかくの和室なので、和室の良さは残しつつ、モダンな雰囲気の部屋にしたい」というお気持ちをお持ちでした。和室の落ち着きや畳の心地よさを大切にしながら、若い世代にも気に入ってもらえる部屋にしたい、というご希望ですね。
ご本人とお父様のご希望をどう両立させるか。ここが今回のリフォームのポイントでした。
2. ワラ床・天然い草から新建材床・和紙カラー畳へ
これまでお使いだった畳は、ワラ床に天然い草表という、昔ながらの伝統的な畳でした。長年大切にお使いいただいた畳ですが、今回はお部屋を使う方が変わるということで、思い切って素材を一新するご提案をさせていただきました。
新しくお入れしたのはこちらです。
畳床:新建材床(しんけんざいどこ)
畳表:和紙のカラー畳
畳縁:ヘリ付き仕様
新建材床は、断熱材などを組み合わせて作られた畳床で、軽くて丈夫、虫やカビにも強いという特徴があります。お部屋を使うのが中学生の男の子ということで、これから長くお使いいただくにはぴったりの素材ではないでしょうか。
また、和紙のカラー畳は、和紙をこより状にして織り上げた畳表で、色のバリエーションが豊富なのが大きな魅力です。日焼けによる色あせも天然い草に比べて少なく、汚れにも強いので、お子様や若い方のお部屋にとてもおすすめしています。
3. 真ん中と周りで色違い!白×黒のアクセント
今回のいちばんの見どころはここからです。せっかく和紙のカラー畳をお選びいただくのなら、もう一歩踏み込んだ提案をさせていただきたい。そう思って、真ん中の畳と周りの畳を色違いにするご提案をさせていただきました。
8畳のお部屋の中で、
真ん中の畳:白(明るく爽やかな色合い)
周りの畳:黒(落ち着きのある引き締まった色合い)
このように色を分けて敷き込むことで、お部屋全体にメリハリが生まれます。明るい白を中央に置き、その周囲を黒でぐるりと囲むことで、まるで一枚の絵のような構図になるんです。
和室らしいヘリ付きのきちんとした佇まいは残しつつ、白と黒のコントラストでぐっとモダンな雰囲気が生まれます。フローリングのお部屋とはまた違った、畳ならではのカッコよさを感じていただけるのではないでしょうか。
4. ご家族みなさまが大満足の仕上がりに
工事が終わってお部屋をご覧いただいたとき、中学生のご本人がとても気に入ってくださいました。フローリングをご希望だったところに畳のお部屋でしたが、白と黒のコントラストがあるモダンな仕上がりに、すっかりお気に召された様子でした。
何より嬉しかったのは、ご本人が早速お友達を呼んで、新しいお部屋を見せていらっしゃったことです。自分の部屋を友達に自慢したくなる。そんな風に思っていただけたなら、畳屋としてこれ以上ない喜びです。
お父様も、和室の良さを残しつつモダンな空間に仕上がったことに、たいへん喜んでくださいました。これまでこのお部屋を使っていたおばあさんも、お孫さんが喜ぶお部屋に生まれ変わったことを、笑顔でご覧になっていらっしゃいました。
中学生のご本人、ご両親、そしておばあさん。三世代のみなさまそれぞれにご満足いただけたことが、私どもとしても何よりうれしい仕上がりとなりました。
5. まとめ
今回の千葉県旭市のお客様の事例では、おばあさんがお使いだった和室を、中学生のお孫さんのお部屋へとリフォームさせていただきました。
ワラ床と天然い草の伝統的な畳から、新建材床と和紙のカラー畳に変えることで、お手入れがしやすく長持ちする現代的な仕様になりました。さらに、真ん中を白、周りを黒にする色違いの敷き方をご提案したことで、和室の落ち着きを残しながらも、若い世代に喜んでいただけるモダンな空間に仕上がりました。
「フローリングにしたい」「和室の良さを残したい」というように、ご家族の中でご希望が分かれるケースは決して珍しくありません。そんなときこそ、畳の素材や色、敷き方の工夫で、両方のご希望を叶える道があります。
お住まいの中で使う方が変わるタイミングや、お孫さんの成長に合わせたお部屋づくりをお考えの際には、ぜひ畳のリフォームもご検討いただければと思います。和室は、工夫次第でいくらでも今の暮らしに寄り添う空間になります。